デヴィッド・ボウイの幻の1978年ライブが没入型体験として世界へ——「Stage 2027」ツアー始動
デヴィッド・ボウイの1978年「Isolar II」ツアーの未公開映像が、約50年の時を経て没入型コンサート体験として復活。2027年2月、ベルリンで世界初公演が開催される。
約半世紀前にデヴィッド・ボウイの1978年「Isolar II」ツアーが撮影されたものの、お蔵入りとなっていた幻の映像が、ついに日の目を見ることになった。新プロジェクト「Stage」は、最新の映像技術とサウンドを駆使した没入型コンサート体験として、2027年2月14日にベルリンで世界初公演を行い、その後欧州と英国のアリーナツアーを展開する。修復された35mmフィルムと最先端のビジュアル、音響技術が融合し、ボウイのライブパフォーマンスの頂点を現代の観客に届ける。
待望の復活
オリジナルの「Stage」映像は、1978年6月にロンドンのEarls Courtで行われた3夜連続公演を、監督デヴィッド・ヘミングスが撮影したもの。ボウイは同年、同名のライブアルバムをリリースしたが、映像作品自体はお蔵入りとなった。2001年のインタビューでボウイは、当時の編集について「まあまあ良かった」としながらも、リリースには至らなかったと語っている。今回、2022年のボウイドキュメンタリー『Moonage Daydream』で知られる映画監督ブレット・モーゲンが、約10年をかけて映像を修復・再構築。長回しの映像や緻密なカラーグレーディングを施し、ボウイ自身が納得するクオリティに仕上げた。
完成した「Stage」は、観客がボウイとバンドがステージに出現したかのような臨場感を味わえるマルチスクリーンのスペクタクル。その内容は以下の通り: - 修復された35mmコンサート映像:『Low』と『“Heroes”』を支えた「Isolar II」ツアーの貴重な映像。 - 透過型LEDスクリーンと大規模プロジェクション:360度の視覚体験を実現。 - 没入型オーディオ:オスカー受賞者ポール・マッセイ(『ボヘミアン・ラプソディ』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)が手がけた空間オーディオ技術により、7.1chサラウンドを全席で体感可能。 - 照明デザイン:ローリング・ストーンズやエルトン・ジョンのツアーを手がけたパトリック・ウッドロフが担当。
見どころ
「Isolar II」ツアーは、ボウイのキャリアにおいて、ベルリン時代の実験性と後のスタジアムロック期を繋ぐ重要な転換点だった。セットリストは『Low』と『“Heroes”』を中心に、『「Ziggy Stardust」』や『「Fame」』といった名曲も披露。ギタリストのエイドリアン・ブリュー、ベーシストのジョージ・マレー、ドラマーのデニス・デイヴィスらが参加したバックバンドは、ボウイの最もエネルギッシュなパフォーマンスを支えた。
2027年の「Stage」は、5,000人以上を収容する大規模会場向けに設計され、親密でありながら壮大な雰囲気を演出。ベルリンでの初公演は、第77回ベルリン国際映画祭と時期を同じくしており、ボウイが『“Heroes”』をレコーディングしたハンザ・スタジオのあるこの街にとって、まさにふさわしい舞台となる。
ツアー日程とチケット
世界初公演は2027年2月14日、ベルリンのUber Arenaで開催。チケットはEventimで購入可能。欧州ツアーは5月、英国公演(Earls Courtへの凱旋公演を含む)は6月と7月に予定されている。今後、追加都市や日程も発表される予定だ。
Bowie80の一環として
「Stage」は、Bowie80の一環として開催される。これは、ボウイが生誕80周年を迎えることを記念した通年のキャンペーンで、以下のプロジェクトが進行中: - BOWIE (breaking) GLASS:ボウイの楽曲とオーケストラのコラボレーションによるシンフォニックプロダクション。 - David Bowie: You’re Not Alone:ロンドンからマンチェスター、ブライトン、ハンブルクへと巡回する没入型展覧会。 - アーカイブ作品のリリースやグッズ展開。
ファンにとって「Stage」は、ボウイの天才的な才能を、彼自身が体験できなかった形で追体験できる貴重な機会だ。モーゲンとボウイ・エステートが蘇らせたこの幻の宝は、ロック史上最も革新的なアーティストの一つが頂点にあった瞬間を切り取ったタイムカプセルと言えるだろう。
ファンが気になる質問
- デヴィッド・ボウイ「Stage」没入型体験とは?
- 1978年の「Isolar II」ツアーで撮影された未公開映像を基に、最新の映像・音響技術を駆使して再構築した没入型コンサート体験。修復された35mmフィルムと現代のビジュアル、照明、空間オーディオを融合し、ボウイのライブパフォーマンスを現代の観客に届けるプロジェクトです。
- 「Stage 2027」ツアーの初日はいつ、どこで開催?
- 世界初公演は**2027年2月14日**、ベルリンのUber Arenaで開催されます。この公演は第77回ベルリン国際映画祭と同時期に行われ、その後5月から欧州、6月・7月には英国ツアーが予定されています。
- デヴィッド・ボウイ「Stage」のチケットはどこで購入できますか?
- ベルリン初公演のチケットは、現在[Eventim](https://www.eventim.de)で購入可能です。今後、追加日程やチケット情報も順次発表される予定です。
イベント情報
- Stage: David Bowie Immersive Experience公式チケット
ツアー, Berlin, ドイツ
あわせて読みたい
String Cheese Incident、2027年「Say Cheese Tour」の日程を発表
String Cheese Incidentが2027年「Say Cheese Tour」を発表。1月からフロリダやカロライナ、コロラドで公演を行う。先行販売は10月29日からスタート。
Tore Sætre, CC BY-SA 4.0ニール・ヤング、トランプ陣営を10億円で提訴 無断での楽曲使用めぐり
ロックの伝説ニール・ヤングが、ドナルド・トランプ陣営を相手に10億円の損害賠償を求める訴訟を起こした。2022年10月12日のオハイオ州集会で、ヤングの代表曲を無断で使用したことが理由。過去の合意違反として法廷闘争に発展。
JJ Harrison, CC BY-SA 3.0Goose、2027年春ツアーを発表 フロリダでレジデンシー公演も実施
Gooseが2027年春に全米ツアーを実施。アルファレッタとセントオーガスティンで複数夜のレジデンシー公演を開催。10月30日よりチケット一般発売開始、収益の一部は慈善活動に寄付。