Pure Music Love

フィラデルフィアのシューゲイザーバンド「They Are Gutting a Body of Water」、ダグ・ダルガリアンの癌診断を受けUSツアー中止

フィラデルフィアを拠点とするバンド「They Are Gutting a Body of Water(TAGABOW)」は、ボーカルのダグ・ダルガリアンが癌と診断されたことを受け、USツアーの中止を発表。12月の3公演のみ予定通り開催の可能性あり。

They Are Gutting A Body Of Water

写真:The Midnite Wolf、CC0、ウィキメディア・コモンズより。トリミングし単色で印刷。

フィラデルフィアのシューゲイザー/エクスペリメンタル・ロックバンド、They Are Gutting a Body of Water(TAGABOW)が、フロントマンのダグ・ダルガリアン(Doug Dulgarian)の癌診断を受け、予定されていた全米ツアーの中止を発表した。バンドは10月29日にボルチモアからスタートする予定だったが、ダルガリアンの治療開始に伴い、12月の3公演(ブルックリン2公演、フィラデルフィア1公演)を除く全日程がキャンセルされた。ファンや音楽コミュニティは、彼の治療費やツアー関連費用を支援するため、GoFundMeを立ち上げ、早速支援の輪を広げている。

突然の診断とツアー中止

このニュースは、多くのファンに衝撃を与えた。ダルガリアンは10月16日、TAGABOWの新コンピレーションアルバム『KOOL FAITH / LOOSIES II』のリリースと同日に、自身の癌診断をSNSで公表。このアルバムは、バンドの音楽コミュニティを祝福するプロジェクトで、Hotline TNT、SPIRIT OF THE BEEHIVE、RXK Nephew、Horse Jumper of Love、Greg Mendezらとのコラボレーションが収録されている。診断とリリースが重なったタイミングについて、ダルガリアンは「音楽と繋がりの力を信じるきっかけになった」と語っている。

声明の中で、ダルガリアンはツアー中止への無念さを吐露しつつも、予後については前向きな姿勢を見せた。「予後はかなり良さそうだ」と述べ、困難に立ち向かう決意を示している。バンドは秋のツアーの大部分をキャンセルしたが、12月の3公演については開催を模索している。

  • 12月9日・10日:ニューヨーク・ブルックリン(会場未定)
  • 12月18日:フィラデルフィア(Union Transfer)

ダルガリアンは「同情ではなく、ファンとの透明なコミュニケーションを大切にしたい」と語り、「きっと大丈夫だ」と過去の困難を乗り越えてきた経験を振り返った。「人生は本当に不思議だ。全ての出来事には意味があると信じている」と綴っている。

ダグ・ダルガリアンとは?その影響力

シューゲイザー、ハードコア、エクスペリメンタル・インディーロックのファンにとって、ダグ・ダルガリアンの名は馴染み深いだろう。TAGABOWの創設者として、フィラデルフィアのアンダーグラウンドシーンで長年活躍してきた彼は、バンドのサウンド——濃密で感情的、ジャンルを超えた表現——で多くの支持を集めてきた。また、インディーレーベルJulia’s Warの創設者としても知られ、音楽コミュニティへの影響力は計り知れない。

音楽活動だけでなく、ダルガリアンはその率直さと強さでも知られている。2023年のStereogumの特集では、これまでの人生の困難についてオープンに語り、それを「大きな旅の一部」と捉えていた。今回の診断もまた、彼にとっては「終わりではなく、新たな章」なのだ。「音楽を作り、友人たちと過ごすことが何より好きなんだ」と綴り、「ツアー中止は本当に辛い」と心情を吐露している。

ファンができる支援方法

ツアー中止により、TAGABOWはツアー費用の未払い分や高額な治療費に直面している。これを受け、コミュニティは支援のためのGoFundMeキャンペーンを立ち上げた。ファンは以下の方法でバンドを支えることができる。

  • 『KOOL FAITH / LOOSIES II』の予約購入:11月20日にフィジカルリリースが予定されており、収益はバンドの支援に充てられる。
  • 12月のライブに参加:ダルガリアンの体調が許せば、ブルックリンとフィラデルフィアの公演は予定通り開催される。フィラデルフィア公演(Union Transfer)のチケットは現在も販売中。
  • 情報の拡散:GoFundMeやバンドの状況をSNSで共有し、音楽コミュニティ全体での支援を呼びかける。

TAGABOWの今後

今後の見通しは不透明だが、ダルガリアンの前向きな姿勢は変わらない。彼はファンに治療の進捗を報告することを約束しており、12月のライブは多くのファンにとって希望の光となっている。今は治療と回復に専念する時期だが、音楽コミュニティは彼らの帰りを待ちわびている。

バンドの声明にはこう綴られている。「フィラデルフィアとニューヨークの公演は、ダグが参加できることを願って予定に残すことにした」。この言葉は、ライブ音楽が人々を結びつける力を改めて思い起こさせる——どんなに困難な時でも。

ファンが気になる質問

They Are Gutting a Body of Waterはどの日程をキャンセルしましたか?
バンドは10月29日から予定されていた全米ツアーを中止しました。ただし、12月の3公演(12月9日・10日のニューヨーク・ブルックリン2公演と12月18日のフィラデルフィア公演)は、ダグ・ダルガリアンの体調次第で開催される可能性があります。
ダグ・ダルガリアンとTAGABOWを支援する方法は?
GoFundMeキャンペーンへの寄付が最も直接的な支援方法です。また、新アルバム『KOOL FAITH / LOOSIES II』の予約購入や、12月のライブへの参加(体調が許せば)もバンドを支える手段となります。SNSでの情報拡散も効果的です。
ダグ・ダルガリアンの癌の予後はどうなっていますか?
ダルガリアン自身は「予後はかなり良さそうだ」と述べており、前向きな姿勢を見せていますが、具体的な癌の種類や治療計画の詳細は公表されていません。今後数週間で治療を開始する予定です。

あわせて読みたい

The StrokesMatt, CC BY-SA 2.0

キングス・オブ・レオン、2027年シドニー・サマータイムでオーシャン・アリーと共演

キングス・オブ・レオンが2027年2月28日、シドニーのセンチネル・パークで開催される「シドニー・サマータイム」のヘッドライナーとして登場。サポートはオーシャン・アリー。チケットは10月27日に一般発売、プレイセールは10月22日から開始。

OasisRaph_PH, CC BY 4.0

リアム・ギャラガー、オアシス2027年ツアーのオープニングアクトにフォンテインズD.C.を拒否

オアシスのフロントマン、リアム・ギャラガーが2027年ツアーのオープニングアクトにフォンテインズD.C.を推すファンに対し、「曲がない」とX上で一蹴。アイルランドのバンドの最新アルバムリリース直後での出来事だ。

The Smashing PumpkinsSchnékert, CC BY-SA 3.0

スマッシング・パンプキンズ、ブッチ・ヴィグと33年ぶりのタッグで『ハンガー・ゲーム』新曲を発表

スマッシング・パンプキンズが『ハンガー・ゲーム: サンセット・オン・ザ・リーピング』のサウンドトラックに新曲「ブラック・スターズ」を発表。プロデューサーにブッチ・ヴィグを迎え、1993年の『サイアミーズ・ドリーム』以来、33年ぶりの共同制作となった。映画は2026年11月20日公開。