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ザ・ウォー・オン・ドラッグスのロビー・ベネット、ソロアルバム2作同時リリース

ザ・ウォー・オン・ドラッグスのキーボーディスト、ロビー・ベネットが、12月11日にソロアルバム『Steloken』と『Circulation』を同時リリース。バンドサウンドとは一線を画す、実験的なピアノとシンセの融合が魅力の2作。

The War on Drugs

写真:Sputniktilt、CC BY-SA 4.0、ウィキメディア・コモンズより。トリミングし単色で印刷。

フィラデルフィア出身のミュージシャン、ロビー・ベネットが、インディー・ロックの名門ザ・ウォー・オン・ドラッグス(The War on Drugs)のキーボーディストとして知られる一方で、満を持してソロアーティストとしての新境地を切り開く。2026年12月11日に、2作のソロアルバム『Steloken』と『Circulation』をAmerican Dreamsレーベルから同時リリースすることを発表した。2020年の『Permanent World』以来となるソロ作品だが、今回はさらに創作の幅を広げ、温かみのあるピアノメロディと実験的なシンセテクスチャー、即興的な要素を融合させた独自のサウンドを展開する。

創作の進化

ベネットがザ・ウォー・オン・ドラッグスに加入したのは2010年。2011年のアルバム『Slave Ambient』でレコーディングデビューを果たし、以来、クラシック・ロックやアメリカーナ、アンビエントの要素を融合させたバンドのサウンド形成に欠かせない存在となっている。しかし、『Steloken』と『Circulation』では、バンドの枠を超え、より個人的で実験的な音楽性を追求。ザ・ウォー・オン・ドラッグスでも使用しているキーボードシステムを活用しながらも、そのプロセスは大きく異なる方向へと進化した。

自宅での制作では、アコースティックの自動演奏ピアノからMIDI信号をOberheim OB-X8シンセサイザーに送り、リアルタイムで両方の楽器を同時に演奏。さらに、フェンダー・ローズ、ボコーダー、そしてジャイロスコープと圧力センサーで操作するポリフォニック・マイクロトーナル・シンセサイザー「Soma Terra」などを重ね合わせ、有機的でありながらもどこか異世界的なサウンドを生み出した。ベネット自身が「知らない場所を歩き続けたくなるような、戻る必要のない旅」と表現するように、リスナーを魅了する音の迷宮が広がる。

2つのアルバム、2つの世界観

当初は1つのプロジェクトとして構想された『Steloken』と『Circulation』だが、最終的には対照的でありながら補完し合う2枚のアルバムとして完成した。『Steloken』は、ベネットの温かみのあるメロディックな側面が前面に出た作品で、ピアノとシンセが絡み合う豊かなサウンドスケープが特徴。先行公開された「Sister」では、その魅惑的でありながらもどこか懐かしさを感じさせるピアノラインが印象的だ。

一方、『Circulation』はより抽象的で即興的なアプローチを取り入れた作品。リードシングル「The Light on Your Face」は、不協和音のシンセイントロから始まり、やがて遠くから響くような壮大なピアノメロディへと展開していく。ベネットはこのアルバムで、完璧を求める誘惑を排し、ミスや偶然、制御された混沌をそのまま受け入れることで、音楽に生々しい感情を吹き込んでいる。「醜い部分や居心地の悪さを消したくなるが、ミスも成功も含めた全てが、最もリアルで美しい」と語る。

タイトルにもベネットの私生活が反映されている。『Steloken』は、彼の娘が「骸骨」を意味する言葉として使っている造語から取られ、『Circulation』は血液の循環がもたらす瞑想的な感覚を表現している。

収録内容と期待

2枚のアルバムを合わせると全29トラックに及び、それぞれが独自の旅路を提供する。『Steloken』は17曲収録で、「Radii」「Serendipity」「A Love Song / Universal Interface」などが注目曲。『Circulation』は12曲入りで、「Breathing Glass」「Panthalassa」「December」などがハイライトとなっている。

ライブでは、ザ・ウォー・オン・ドラッグスが現在ツアー中で、ベネットもフロントマンのアダム・グランデュシエル(Adam Granduciel)らと共にステージに立っている。2021年の『I Don’t Live Here Anymore』以来の新作発表はまだないが、最近のライブでは「Walk Away」や「Now We’re Talkin’」などの新曲を披露しており、ファンの間では新アルバムへの期待が高まっている。

基本情報

  • アルバム名:『Steloken』『Circulation』
  • リリース日:2026年12月11日
  • レーベル:American Dreams
  • 視聴先:各種ストリーミングサービス
  • 予約・プリセーブ:American Dreams公式サイト

長年、インディー・ロックの名バンドのサウンドを支えてきたベネットが放つ、2枚のソロアルバムは、ザ・ウォー・オン・ドラッグスのファンはもちろん、彼のソロワークに初めて触れるリスナーにとっても、探求心を刺激し、じっくりと聴き込む価値のある作品となるだろう。

ファンが気になる質問

ロビー・ベネットとは?
ロビー・ベネットは、インディー・ロックバンド「ザ・ウォー・オン・ドラッグス」のキーボーディスト兼マルチプレイヤー。2010年に加入し、『Slave Ambient』や『I Don’t Live Here Anymore』などのアルバムに参加している。
ロビー・ベネットの新しいソロアルバムのタイトルは?
2026年12月11日に同時リリースされるソロアルバムは『Steloken』と『Circulation』の2作。
『Steloken』と『Circulation』の音楽性は?
『Steloken』は温かみのあるメロディックなピアノとシンセの融合、『Circulation』は即興性や抽象的な要素を取り入れた実験的な作品となっている。

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