ジョージー・グリープ、不祥事を受け北米ツアー中止へ
実験ロックバンド「ブラック・ミディ」の元フロントマン、ジョージー・グリープが、バンクーバーでの性的不祥事を受け北米ツアーの複数公演を中止。本人はレイプ疑惑を否定したが、ファンや関係者に大きな波紋を広げている。
写真:Ninara from Helsinki, Finland、CC BY 2.0、ウィキメディア・コモンズより。トリミングし単色で印刷。
実験ロックバンド「ブラック・ミディ」の元フロントマン、ジョージー・グリープが、性的不祥事の疑惑を受け、北米ツアーの複数公演を中止した。問題が発覚したのは10月8日のバンクーバー公演。会場「The Pearl」の外で配布されたビラには、グリープがレイプを行ったとの告発が記されていた。グリープは公演中にこの疑惑に言及し、ハウスパーティーでの出来事を「誤解」だったと主張。相手を不快にさせたことは認めたものの、「自分はレイプ犯ではない」と強く否定した。バンクーバー公演の収益は、ブリティッシュ・コロンビア州の暴力防止団体に寄付され、観客には退場を希望する場合に払い戻しが提供された。
中止となった公演と今後の予定
10月10日現在、以下の北米ツアー公演が中止となっている: - ボイシ、アイダホ州(10月9日) - ソルトレイクシティ、ユタ州(10月10日) - ボルダー、コロラド州(日程未定) - デンバー、コロラド州(日程未定) - オマハ、ネブラスカ州(日程未定)
現在のところ、以下の1公演のみが予定通り行われる見込み: - デモイン、アイオワ州(日程未定)
また、11月1日にオランダでスタート予定のヨーロッパツアーは、現時点で中止の発表はなく、フランス、スペイン、ポルトガルでの公演も予定通り行われる見通しだ。グリープ本人やマネジメントからは、公演中止に関する公式声明は発表されていない。
グリープの疑惑への反応
バンクーバー公演では、グリープはバックバンドを伴わずソロで出演。これは、バンドメンバーを巻き込みたくないという彼の意向だったという。グリープは、ハウスパーティーでの出来事について、「相手に不快な思いをさせた」と認めたが、それは「望まないアプローチをした」ものの、すぐに謝罪した「コミュニケーションの誤り」だったと説明。「自分は女性をレイプするような人間ではない。レイプ犯ではない」と観客に語りかけた。しかし、会場の外で配布されたビラには「ジョージー・グリープはレイプ犯だ。お前は今朝(10月8日)何をしたかわかっているはずだ。彼は自分勝手に振る舞っている。バンクーバーの皆さん、レイプ犯にどう思うか伝えよう。」と強い調子で非難するメッセージが記されていた。公演のわずか数時間前に告発が行われたことで、会場は一気に緊迫した雰囲気に包まれ、ファンや主催者は対応に追われた。
ファンや音楽業界への影響
ブラック・ミディやグリープのソロ活動のファンにとって、今回のツアー中止は、貴重なライブ体験の機会を失う結果となった。ブラック・ミディは、2019年にリリースしたデビューアルバム『Schlagenheim』でマーキュリー賞にノミネートされるなど、カルト的な人気を誇る実験ロックバンドだ。2022年にグリープがバンドを脱退して以来、彼の今後の活動に注目が集まっていたが、今回のツアーは、彼の新たな音楽的方向性を示すチャンスと見られていた。
今回の不祥事とツアー中止は、音楽業界がアーティストの不祥事にどう向き合うかという課題が改めて浮き彫りになったタイミングで起きた。グリープは最も重い疑惑を否定しているものの、会場側の対応やファンの反発など、ツアー中に不祥事が発覚した場合の影響の大きさが改めて示された形だ。
ジョージー・グリープの今後は?
ヨーロッパツアーが予定通り行われるかどうかは、今後の動向次第だ。追加の公演中止や会場側の対応が変わる可能性もあり、チケットを持っているファンは、各会場の公式サイトやグリープのSNSをこまめにチェックすることをおすすめする。中止となった公演の払い戻しについては、購入元を通じて行われる予定だ。
性暴力被害に悩む方への支援窓口としては、RAINN(全米レイプ・虐待・近親相姦ネットワーク)や、Crisis Text Lineなどが、機密を守りながら相談に応じている。
ファンが気になる質問
- ジョージー・グリープのツアーで中止となった公演は?
- ボイシ、ソルトレイクシティ、ボルダー、デンバー、オマハの公演が中止となりました。デモインの公演は予定通り行われる見込みで、ヨーロッパツアーも現時点で中止の発表はありません。
- ジョージー・グリープは不祥事について何と言った?
- グリープは、ハウスパーティーでの出来事を「誤解」だったと主張。相手に不快な思いをさせたことは認めたものの、「自分はレイプ犯ではない」と強く否定しました。
- ジョージー・グリープのヨーロッパツアーは開催される?
- 現時点では、11月1日にオランダでスタートするヨーロッパツアーは予定通り行われる見込みです。フランス、スペイン、ポルトガルでの公演も中止の発表はありません。
あわせて読みたい
Lygonstreet, CC BY-SA 4.0キャメロン・ウィンター、カーネギー・ホールでのソロ・デビューで圧巻のパフォーマンスを披露
キャメロン・ウィンターの『Live at Carnegie Hall』は、24歳のシンガーがソロで魅せた圧倒的なパフォーマンスを収めた作品。昨年12月に収録されたこのライブ・アルバムは、彼の音楽性を新たな次元へと昇華させた。
Distributed by Sire Records. Photographer uncredited., Public domainトーキング・ヘッズ、『Fear of Music』スーパー・デラックス・エディションで再リリース
トーキング・ヘッズが1979年のアルバム『Fear of Music』のスーパー・デラックス・エディションを11月13日にリリース。貴重なライブ音源や未発表トラック、60ページのフォトブックを収録。予約を開始。
ウィーン、90年代ツアーのライブ・ボックスセット『Boognish Provides』を発表
ウィーンが1994-95年の『Chocolate and Cheese』ツアーから全7公演を収録したライブ・ボックスセット『Boognish Provides』を発表。10月16日にRhino Recordsからリリースされるこのコレクションは、バンドの転換期を捉えた貴重な音源をファンに届ける。